どうなつの陽はまた昇る

リアルではボッチのコミュ障が綴る日記

詩②

君が呼べば駆けつけるよ
雪のような君だけのベッドに
僕はたくさんの本を持っていく
今日はどこへ行こうか
世界1周もしたね
次は宇宙へ行こうか
どこでも行けるよ君が望めば
怖い夢を見たと言った
どんな夢?と聞くと
世界にたった一人私だけしかいない夢
僕が君を1人にさせない
君の両手を僕の片手が包む
ある日君はお姫様になりたいと言った
僕は頷いた
日に日に増える君から伸びるチューブ
君に会える時間も少なくなってきた
ある日僕は真っ白なままの変わり映えしない君の衣装を魔法で素敵なドレスに変えてあげるよと言った
僕が魔法使いだって知ってた?
君は楽しそうに笑う
魔法を使うには契約が必要なんだ
魔法の指輪をはめてくれますか?
君はゆっくり頷いた
僕のお姫様は約束の時間になると魔法がとける
永遠に続く魔法だったら良いのにね
君は瞳に涙を浮かべて静かに笑った